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猫が夢中に!ダンボール&軍手で簡単手作りおもちゃの作り方

猫

市販のおもちゃをいくつか試してみたけれど、あの子の反応は「まあまあ」。

うれしそうにじゃれていたのは最初の数分だけで、いつの間にか転がったまま……。

そんな経験、ありませんか?

猫は気まぐれだとよく言われます。けれど、それは「ほんとうの気持ち」に忠実なだけ。

だからこそ、ぴたりとはまるものに出会ったときのあの笑顔——あれをもう一度見たくなるのです。

今回は、家にあるもので簡単に作れる「手作り猫おもちゃ」のアイディアをお届けします。

素材はダンボールや軍手、シャカシャカ音のする袋など、どれもなじみのあるものばかり。

「ちゃんと作れなくてもいい」「遊んでくれなくてもいい」。

そんな気持ちで始める“手作り時間”が、猫との距離をちょっとだけ縮めてくれるかもしれません。

この記事を読むとわかること

  • 猫が好む手作りおもちゃの特徴
  • ダンボールや軍手を使った具体的な作り方
  • おもちゃを通して深まる猫との関係性
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ダンボールおもちゃの魅力|音・におい・咬み心地

家に届いた荷物のダンボール箱に、猫がすっと入っていく。

そんな姿を見たことのある方は多いのではないでしょうか。

猫にとってのダンボールは、単なる「箱」ではなく、五感をくすぐる不思議な存在

この章では、そんなダンボールがなぜ猫のおもちゃにぴったりなのか、音・におい・咬み心地という3つの視点から探っていきます。

猫の本能をくすぐる“シャカシャカ音”

ダンボールを指でこすったときの「カサカサ」「ゴソゴソ」という音。

それは、猫にとって小動物の気配を思い出させるような、狩猟本能をくすぐるサウンドです。

特に、軽く押したときに鳴る“こもった音”は、猫の耳にとって非常に心地よく、興味を引き続ける仕掛けにもなります。

おもちゃに使うときは、ダンボールの「折り目」や「ふち」の音の出方にも注目してみてください。

爪を立てたくなる「柔らかすぎない硬さ」

ツルツルしすぎてもダメ、ボロボロしていても食べてしまいそうで不安。

その点、ダンボールは猫の前脚でちょいちょい叩いてもほどよく反発があり、つかみやすいのが特長です。

厚手のダンボールなら、爪が「ガリッ」と入る手応えもあり、遊びながらストレス解消にもなります。
ときにはおもちゃにせず、素材のまま転がしておくだけで遊び始めることも。

咬んでも安心。紙素材ならではの味わい

おもちゃに対して、前歯で“カジカジ”する仕草を見せる猫もいます。

そのときにプラスチックや金属だと心配になりますが、ダンボールなら多少かじっても比較的安心。

また、ダンボールには独特の紙のにおいがあり、それもまた猫にとっては「気になる対象」。

かじる、くわえる、転がす——と、ひとつの素材でさまざまな遊び方ができるのも魅力です。

軍手おもちゃの意外な可能性|ぬくもりと匂いを添えて

作業用の片隅にある、くたびれた軍手。

それが猫にとって、こんなにも“安心できる存在”になるとは、思いもよらないかもしれません。

使い古した軍手には、あなたのにおいとぬくもりが残っています

猫にとってそれは、「見えないけれど、そばにあるもの」。

この章では、軍手だからこそできるアイディアと、猫との距離の縮まり方をご紹介します。

人の手の匂いが、猫には安心のサイン

猫は嗅覚の動物です。

なかでも飼い主の“普段の匂い”は、日々の安心の土台となるもの。

使い慣れた軍手には、皮脂や石けん、空気の匂いがほんのり残っています。

それをおもちゃに使うことで、猫は「これはあなたのもの」と無言で認識するのです。

ちょっと不格好でもいい。猫は“においのついたカタチ”に、そっと寄り添う生き物なのです。

軍手だからできる「ねじる・縫う・隠す」工夫

布としての軍手は、自由度の高い素材です。

たとえば指の部分にシャカシャカ素材を詰めて縛る、ひっくり返してポケット状にするなど、アイディア次第で表情が変わります

カラフルにする必要はありません。

“暮らしに紛れた”おもちゃが、猫にとっては気になる存在。

引っ張って遊べる、寝そべって咥えられる、布だからこそできる動きがあります。

遊びながら深まる“触れ合い距離”

軍手を使ったおもちゃの魅力は、「間接的な接触」にあります。

あなたの手ではないけれど、手の延長線のような存在。

猫が少し怖がりだったり、いきなり手で触ると驚いてしまう場合も、軍手の“ふにゃりとした存在感”が、距離を和らげてくれます。

遊びながら、猫が少しずつこちらへ寄ってくる。

そんな時間が、「触れ合いの練習」にもなるのです。

シャカシャカ素材の活用法|“音”に魔法をかける

猫が反応するのは、見た目の派手さより「音の不思議さ」かもしれません。

ビニール袋や包装紙を触ったときの“あの音”に、ぴくりと耳を立てる姿。

それは、音が“気配”として届いている証拠です。

この章では、身近な素材から作れる「シャカシャカ音」の魅力と、猫の心をくすぐる使い方をお話しします。

素材別・音の違いと猫の反応

ビニール袋、ラッピング用の透明シート、お菓子の袋……。

似たように見えても、指で触れたときの音はすべて違います。

柔らかい音・硬い音・こもった音——それぞれに、猫の反応も変わってきます。

普段は無反応な子でも、袋の種類を変えた途端に興味を示すことも。

「この音、どこから?」と感じさせることで、猫の好奇心に火がつくのです。

ビニール、包装紙…暮らしの中の“音素材”を探そう

特別な素材を買わなくても、日常の中には“音が面白い素材”がたくさんあります。

買い物帰りのレジ袋、ふわっとした菓子袋、乾燥剤の入った薄いナイロン袋など、「捨てる前にちょっと音を出してみる」という習慣が、猫のおもちゃづくりに繋がります。

音の種類だけでなく、袋の「反発力」や「厚み」も遊び心を誘うポイントです。

見えない中から音がする、それだけで興味の対象に

素材をそのまま丸見えにせず、布やダンボールで“隠す”ことで魔法がかかります

たとえば軍手の中にビニールを入れて縛るだけでも、カシャカシャと鳴るたびに、猫は「中に何があるの?」とじっと見つめます。

見えないからこそ、想像がふくらむ。

それは、猫にとって“探す・確かめる・感じる”という遊びの本質なのかもしれません。

実践!簡単に作れるおもちゃレシピ3選

ここでは、今までご紹介してきた素材を使って、簡単にできる手作り猫おもちゃを3つご紹介します。

どれも特別な道具は不要。家にあるものだけで作れるうえに、猫の反応も上々。

ぜひ、“作る時間”そのものも、猫との関係づくりとして楽しんでくださいね。

ダンボール×軍手|じゃれじゃれトンネルの作り方

材料:
・小さめのダンボール(箱型)
・使い古した軍手(1~2枚)
・ハサミ、テープ

作り方:
1. ダンボールの両側に丸い穴を2つずつ開けます(猫の前足が通る程度)。
2. 中に軍手を丸めて入れ、ひも状にした布などをちょこんと覗かせて。
3. 穴の周辺にシャカシャカ素材(レジ袋など)を軽く貼って完成。

猫は「中に何がいる?」とトンネル越しに遊びながら探ってくれます。

軍手×シャカシャカ素材|くわえて揺れる引っぱり紐

材料:
・軍手
・レジ袋やお菓子の袋などのシャカシャカ素材
・細いひも(毛糸でもOK)

作り方:
1. シャカシャカ素材を小さく折りたたんで軍手の中に詰めます。
2. 軍手の手首部分をひもできゅっと縛り、ぶら下げられるように。
3. 軍手の指先を少し切って、中の音がもれるようにします。

くわえて持ち上げたり、ぶら下げて遊ばせたり。

「咥える→揺れる→音が鳴る」という動きが楽しく、ひとり遊びにもぴったりです。

ダンボール芯×音素材|転がすたびに音がするコロコロ棒

材料:
・トイレットペーパーやラップの芯
・シャカシャカ素材(小さく切ったビニール)
・テープ

作り方:
1. 芯の中にシャカシャカ素材をいくつか入れます。
2. 両端を軽くテープでふさぎ、中身が出ないようにします。
3. 外側に猫の好きな匂い(またたび粉など)をうっすらつけても◎。

床で転がすたびに音がして、猫の“追いかけ本能”を刺激してくれます。

「手作りおもちゃ」を通して見えてくる猫の本音

市販のおもちゃよりも、手作りのおもちゃで遊ぶ時間には、“猫の本音”がにじみ出る瞬間があります。

それは派手に走り回ることよりも、「そばにあるものに、そっと気持ちを寄せる」という小さな行動に表れます。

この章では、そんな猫の心の奥にある声を、静かにすくいあげてみましょう。

飽きるのが早いのは、“今しか生きてない”証拠

「せっかく作ったのに、3分で遊び終わった……」

そんながっかり感、きっと誰もが経験しているはず。

でもそれは、猫が“今この瞬間”を全力で味わったから

遊びに飽きたのではなく、「満足したから次へ進む」だけなのです。

その潔さこそが、猫らしさであり、私たちに「いまを生きるヒント」をくれているようにも思えます。

猫の「静かなよろこび」に耳をすます

夢中になって遊ぶだけが、猫のよろこびではありません。

手作りのおもちゃのそばで、ただ寝そべっている姿にも意味があります。

それは、「これは私のもの」と感じている証拠。

素材の匂いや、あなたの気配がしみ込んだその形に、猫は安心を覚えているのです。

あなたの手間が、ちゃんと伝わっている

猫は言葉を持ちません。でも、「誰かが自分のために何かをしてくれた」ということには、とても敏感です。

一緒に遊んでいないときも、ちょこんとおもちゃのそばで丸くなる。

それはきっと、あなたの手間に対する静かな“ありがとう”

そう思うと、たとえ上手に遊んでくれなくても、

作ってよかったな、と思える時間になるはずです。

まとめ

おもちゃを手作りするというのは、「遊ばせるため」以上に、「自分の気持ちと向き合う時間」なのかもしれません。

うまくできなくてもいい。

素材が曲がっていても、形がいびつでも、猫はちゃんと“あなた”を見ています。

遊ぶかどうかは、猫の気分次第。

でもその「作る」という行為の中に、静かに寄り添う気配が宿っていれば、猫との関係はほんの少しやわらかく変わっていくはずです。

今日もまた、あの子がくたびれた軍手の先を、ちょいちょいと引っぱっている。

その姿を見て、ふっと息がゆるむ——。

そんなふうに、手作りの時間が「わたし」を整える時間にもなるのです。

ライター紹介:黒江 なずな(くろえ・なずな)

※本記事は、架空の猫用品観察エッセイスト「黒江 なずな」によるフィクションです。
記事内の体験談や感想もすべて架空の内容としてお楽しみください。

「猫のしぐさから考える商品選び」をテーマに、観察と心のゆらぎを大切にした文体で、道具そのものより“猫との距離の変化”を描いています。
信条は「猫に合わせて暮らすのではなく、猫と暮らすことで“自分を知る”」。

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